ベンツのアルミモールの光沢復元作業です。
まずはドアのモールを取り外す為に
ドアミラーを取り外すのですが
始まりから・・・
カバーの爪 過去に折られて
マスキングだけも 時間を要します。
モール表面にあるクリア層を
剥離します!
水洗い後
どうにも剥離がおかしな状態であった
ハードトップの下側のモールを磨くと
過去に、かなり粗い紙やすりで削られていた様です。
フロントガラス下のモールは
何もされていなかったので
光沢を取り戻しています。
取り外したモールも
剥離中に 通常とは異なる反応を見せていたので
W123用のモールを テストを兼ねて剥離しました。
ひたすら磨くだけ (^^)
メタルコンパウンドを使っています。
順調に光沢を取り戻します。
一番右が、磨いたW123用のモールです。
その手前が、磨く前のモノ。
手前2本がSLのモールです。
表面に取りきれて居ない層が見えているのですが
お判りいただけるでしょうか?
このまま研磨してみると
剥離出来ていない部分が浮かび上がります。
それと共に、アルミ表面が荒れている事も判りました。
蛍光との傍で撮ってみると
光沢を取り戻しつつありますが
アルミの地肌が、筋状に削られているのも見えるかと
コレが剥離できてクリア層のムラです。
通常では、この様な事は起きません。
これは私の想像ですが、
曇ったモールの表面を砥いで
その上に、クリアを吹いたのではないかと想像しております。
再度、剥離作業を・・・
右から2番の光沢まで持ってくるのが精一杯。
ドアのモール。
そして、後方のハードトップの下側も同じ作業をされた様で
コレが限界。
本来ならば、キチンと光沢を取り戻せるはずなのですが
余計な作業を過去にされた為
戻り切らない部分が生じてしまいました。
どんな料理も 素材の良し悪しで その出来具合は変わります。
クルマをみがく上でも、素材となるクルマのコンディションが
手に負えないほど傷んでいたら・・・
戻せるものも、戻せなくなる例です。
このディテーリング業界
経験したことが無い作業を
あたかも知っている様に言い放つ人も居ますが
経験と知識だけが頼りの世界なのです。